タチウオジギングのアシストフックを鮎両掛針で自作して同船者を出し抜く秘策

2018年5月16日アシスト製作, タチウオジギング

タチウオジギングのアシストフックを鮎両掛針(マルト:狐型)で自作して同船者を出し抜く秘策

 タチウオジギングのアシストフックは、一番手軽にでも一番マニアックに自分のこだわりが出せる部分がアシストだと思います。
 特にフロントアシストはリアフックと異なり皆さん試案をしていることと思います。筆者もリアは最近はヴァンフックさんの「サーベルフッカー」しか使っていません。相当レアな場合を除いてリアは市販のトレブルでよいのではないか?と最近思いなおしております。また気が変わるかもしれませんが・・・・

 今回は、前回お伝えしたボラ両掛針でのフロントアシストではなく、鮎両掛針でのアシストのご紹介です。
日数もたたない内にボラ両掛ではなく、鮎両掛に変えた理由は作って紹介はしてみたものの、「フックポイントの向きがいまいちしっくりこなかったこと」が最大の理由です。

必要なもの

メーカー 型名 サイズなど
マルト 両掛鉤 狐型 黒メッキ 18号
オーナー Wクレン  12号
インザストリーム HEAT SHRINKABLE TUBING 3.2mm
  100円ライター  
  適当なハサミ  

以上となります、ボラ両掛の時と同じで非常に少ないです。また今回Wクレンを12号にサイズダウンしている理由は、軽さを少し考慮しております。

アシスト製作

作り方

作り方は同じ記事になりそうなので、過去記事で見てください。

ざっくり書きますと、Wクレンを通して、ヒートシュリンクで止めるだけ、セキ糸などまったく使いません。

 一番重要なのが、インザストリームのヒートシュリンクを使うことで、炙った直後はまだ柔らかく、しばらくすると冷えて固くなります。その特性を利用して、ライターで炙った後クレンと針の結合部分が直角になるように固定して冷やすことで非常に綺麗に仕上がります。

出来上がり

こんな感じで、きれいに出来上がるのも、インザストリームのヒートシュリンクがあるからこそだと思います。

なぜ、ボラ両掛ではなく、鮎両掛(狐型)なのか?

 皆さんは、このボラ両掛けの出来上がり写真をみてどう思いますか?お気づきの通り、フックポイントが外に膨らんでいるんです。
 私見ですがボラ両掛は、そもそも「引掛け釣り」なのでフックポイントを外に向けて掛けることを最重要として設計されていると思います。つまりタチウオに使うとスレ掛かりを誘発する可能性があるということです。またこの形状とボラを引掛ける針であることを最初の想定すべきでしたが、フックがたわまない(粘らない)のです。では鮎両掛はどうかというと、鮎を「掛けてばらさない工夫」が形状と素材に織り込まれていると考えております。つまりは、鮎釣り市場が釣り業界の中でも、ニッチな上にマニアックな市場であるがゆえに、ユーザの要望が高くまた製品に対してのシビアな目があるために、老舗で現在もしっかり生業を続けておられる「鮎針を専門にしているメーカーさん」は、ガ〇カツやオー〇ーのような大きな針メーカーとはスタンスが異なり、鮎に対して特に真摯に取り組まれているはずで、針の角度と粘りが考慮され続けて何度も改良を重ねてきていると考えるからです。

 前々からタチウオジギングに鮎両掛針は使っていましたが、使っていたメーカーの鮎両掛は、粘りが弱いというか広がってしまうほど強度が足りませんでした。鮎を掛けるだけならその強度でよいと思いますが、水深100m以上でドラゴンを掛けるとなるとあの、強烈な引きに耐えれる針であるかの自信がありませんでした。

今回その強度・粘りを解決できそうな針が見つかったので作成することに決めました。

それがこちらの針です、25本入りで1100円!!鮎両掛針としては非常に値段が張りますが、通常のジギングの針を考えれば高すぎることはありませんね!

いつも使っている名刀針さんの鮎両掛針は、コーティングなしとはいえ100本で2000円程度なので大出費です

メーカーはこちらのマルトさん、HPを見てみるとかなり老舗の鮎専門の針メーカーさんです。広島の会社だからか、恥ずかしながら筆者は存じ上げておりませんでした。ただ、一度ものを見て触ったとたん、「スゲエ 粘って強い!!」と感じました。これは皆さんも触ってみないとわからないと思いますので、是非釣具屋さんで探してみてください。絶対お勧めです!!

なんかいろいろ賞ももらっているみたいですね!

 

で、話は戻りますが、ボラではなく鮎両掛針の狐型を選んだ理由はこれです。

このフックポイントの向き!これです!!ちょうどWクレンのアイに向かってフックポイントが向いております。
これで、喰いに来たタチウオを掛けることができることと、狐型の特徴であるフックの懐から元にかけて両側が離れていることによる「たわみ」と「素材の粘りによる復元力」で身切れを防ぎ、弾くことなくかつバレることなく釣り上げることができると考えております。

両方比較するとこのような感じとなります。(上:マルトの鮎両掛狐型18号、下:ガマカツのボラ両掛18号)

皆さんも見てわかるようにフックポイントの向きが全く違います。皆さんは、どちらの角度がお好きですか?

 

写真は鏡牙ベーシック160gです。セッティング決まっていますね!!

最後に

 タチウオジギングは非常にマニアックになれるジギングの一つだと思っております。その中でアシストはジギング用品以外のパーツでくみ上げることもできる非常に面白いことだと思います。特にジギングだけやっている方は、釣具屋さんのジギングのコーナーだけ見ていろいろ探しますが、餌釣りのパーツや場合によってはホームセンターにもいろいろ使えるパーツがあります。いろいろ広く探してみてアイデアを出してみてはどうでしょうか?

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